圧縮コイルばね
圧縮の荷重を受けて用いられるばね。ばねの中でも最も広く使用されている種類です。円筒状のコイルばねが最も一般的ですが、円錐状や樽形に巻いたものなど様々な種類があります。
| 材 質 | SUP9、SUP9A、SUP10 | 巻方向 | 右巻き、左巻き |
|---|
導入例
- バルブスプリング
- 建設機械
- 自動車用サスペンション
- 自動車用サスペンション
引っ張りばね
コイルの端にフックが存在し、引張（引っ張り）の荷重を受けるばね。圧縮コイルばねと同じく、素線自体は主にねじり変形を起こし、全体が伸びます。圧縮コイルばねに次いで広く用いられていれ、端のフック形状には用途に合わせて様々な形状があります。
| 材 質 | SUP9 | 巻方向 | 右巻き、左巻き |
|---|---|---|---|
| 腕の形状 | 丸フック、逆丸フック、Uフック |
導入例
- ドックレベラー
ねじりコイルばね
コイル中心軸まわりにねじりモーメントを受けるばね。コイルの端に荷重を受ける腕を持ち、コイルを巻き込んだり巻き戻したりする方向に変形させます。ばねの素線自体には曲げ応力が加わり、荷重による弾性エネルギーは曲げ弾性エネルギーとして蓄える部品を回転運動をさせる箇所などに用いられます。
| 材 質 | SUP9、SUP9A、SUP10 | 巻方向 | 右巻き、左巻き |
|---|---|---|---|
| 腕の形状 | 丸フック、逆丸フック、Uフック |
導入例
- バッティングマシン
- トラックアオリ
- ドアヒンジ
- ホースバンド
板ばね
板材を用いたばね。板の曲げ変形の利用してばねとして作用します。「重ね板ばね」「薄板ばね」といった種類に分けられます。
| 材 質 | SUP9、SUP9A、SUP10 |
|---|
導入例
- 貨物自動車
- オフロード車
- バス
- 人力車
皿ばね
底のない皿のような形状にしたばね。皿ばねの円錐上側部分と下側部分に荷重を加え、高さを低くする方向にたわませることでばね作用が得られます。非線形特性のばねであり、形状の寸法比を変えることで様々なばね特性が得られます。皿ばね同士を組み合せることにより、さらに様々なばね特性が得られ、全体としてのばね高さも変えることができます。
導入例
- バッティングマシン
- トラックアオリ
- ドアヒンジ
- ホースバンド